レディーボーデン 〜中編〜
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作成日時 : 2005/06/23 09:33
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つづきの話・・・
我家には妹という生き物が二人も居るため,これをどのようにかわすかに,全てが掛かっているというわけ。
見つかろうものなら「私も欲しい!」となるのは目に見えている,仮に妹を説き伏せても,母親からシェアの強要があるのも間違いなかろう。
さぁ,どうしたもんか…
とりあえず袋に入れたまま冷凍庫の奥の方に隠すところまでは無事成功…
後は夜中になるのを待ち,こっそりと取り出して食べればミッション完了である。
怪しまれないためにも努めて自然に振舞おうとした私は,食事の最中も普段より妙に饒舌になったり,お袋が台所に向かう度にヒヤヒヤするので,普段は全くやらないのに冷蔵庫に入っているマヨネーズやソース等を率先して取りに行き,食べ終わった食器もみんなの分まで流しに下げ,なるべく台所(冷蔵庫)に誰も寄せ付けないよう必死に動いていた振る舞いは,今思えば,かえって不自然さを思いっきり漂わせていたような気がする…
夜が更け,家族も全員寝静まった頃…
私はこっそり布団から抜け出し,冷凍庫のドアをそ〜〜〜っと開けた。
細心の注意を払いながらレディーボーデンの入った袋を取り出し,スプーンを片手に部屋へと戻った。
いよいよだ…
憧れの「レディーボーデン独り食い」をすべく,蓋を開け,スプーンでアプローチしたところ…
硬い…異常に硬いのである。
真冬に冷凍庫に長時間保管しておいたため,信じられないくらい硬くなっていて,ちょっとやそっとじゃ食べる事ができそうもない。
隠れながら食べようとしているため,部屋の電気を点けることも,暖房器具を利用する事も出来ず,ただひたすらに布団に潜り,手のひらでカップを包み込むようにして暖めるという,悲惨な行為を必死に続けるしか方法が無かったのである。
つづく
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